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高知、そして月夜と少年

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来週、毎月行っている「ニジム、サンデー」というささやかなソロライブの企画が、京都を飛びだして、僕の大好きな憧れの地・高知へと出張します。
タイトルは


「ニジム、サマー」


この企画を提案・運営してくれているのが、このシェアしたリンク先の
「月夜と少年」
の吉田夫妻であります。

今年で、僕が人前で唄を歌いだして10年、その半分以上の年月の間、僕の唄の活動に間接的・直接的に関わり続けてくれているのが、吉田夫妻です。




僕のこと知る大半の人は、おそらく歌うたいとしてではなく、ドラマーだったりパーカッションだったり、バイプレイヤー的なポジションで音楽をやっている人だと認識してるんではないかと思います。

その中で、僕はたくさんの人たちに出会い、関わり、そして大勢のお客さんの前で演奏させてもらう機会にも恵まれ、決して稼げているわけではないにせよ、まだまだこれからですが、振り返ると人に支えられた恵まれた音楽道だったように思います。

でも、僕はずっとずっと、くすぶった想いを抱いて過ごしてきました。

ひょんなことから歌を歌い出すことになり、地に足がつかぬまま割と早い段階でCDリリースもして、よしこれからだというときからもう何年経っただろうか。

シスターテイルというバンドの運営は、僕の思いとは裏腹に日に日に疎かになっていきました。

それでもメンバーや少ない仲間たちに支えてもらいながら、活動休止という憂き目にもあいましたが、今日までなんとか続けてきています。

しかしそれは続けている、と言えるのか、疑問の連続で、今でも悩んでいます。

もうずっと悩んでいます。

音楽の現場に関わっていたいから、いろんなとこに顔をだしているうちに、母屋はもうズタボロ。

こんなことでいいわけなんかない。

けど、うまくできないし、うまく伝えることもできない。


そんな日々でした。

うたうたいとしての自覚とか自信とか、かつて燃えていたものは一体何処へ行ってしまったのだろうかとか、考え悩み、挙げ句の果てに自分を傷つけ、他人をも傷つけてきました。

そうしているうちにいつしか、こんな言葉が頭や心の片隅にこびりついて離れなくなっていました。



「自分は失格である」と。





ある日、月夜と少年の吉田夫妻からこの企画の話をもらったときに、僕はこう思いました。

疲弊していく僕を見るにみかねたのだろう、と。

僕は彼らのことを本当に信用・信頼しています。
そんな彼らが、僕みたいなハンパモノに毎月付き合ってくれるなんて、ちょっと信じられなかったりもしたんです。

でも、このリンクにある吉田航くんの文章を読んで、この僕が人知れず思い悩んできたことを傍らでよく観察してくれてそれをちゃんと汲み取っていてくれたのだと知り、申し訳ない気持ちとありがたい気持ちとで、今、胸がいっぱいであります。


本当に感謝しかありません。





ちゃんとわかってくれている人が、こんにも強力にサポートをしてくれていること。

そしてそれは、今までにも、今でも、ちゃんと他にもそういう思いで僕の活動を期待して待っていてくれている人がいるということ。


決して派手でもなく、華やかでもなく、 流行りでもない僕の唄ですが、今までの全てを僕なりに消化して、来週の高知では唄に落とし込めたいと思います。


相変わらず自信というものが欠落していますが、そんな中で出会った人達のことだけは絶対の自信があります。

共演する園部信教くんもそのひとりです。


そんな出会いに継ぐ出会いのそもそもの大きなきっかけを作ったのが、月夜と少年なんです。


彼らと出会っていなければと思うと恐ろしくなるほど。



月夜と少年presents
「ニジム、サマー」

9/22、高知のterzotempoというカフェで行います。

精一杯、今の自分を披露したいと思います。

高知に吹く風や山河の美しさも味方につけられたらいいなぁ。


よろしくお願いします。


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sleepy:log「ten years」
by sistelick | 2013-09-13 18:22