永六輔さん逝去の報を受けて

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世代的には浅田飴くらいしか接点がない人だったけど、
自分の"好き"を掘り下げていくと必ずぶつかる存在でした。
僕が唄を書くときにいつも悩むこと、それは作詞です。
言いたいこと、言ってしまいたくなること、唄の源泉になる心の紋様・ベクトル、それらはだいたいいつも同じようになってしまうもので、
いろいろ書いていてもやっぱりだいたいの意味はおんなじになっちゃうのがいつも悩みだったんです。

ある時、小さい時から知っている唄なのに大人になって急に胸に脳内にグサッとずしっとくる、という出来事がありまして、
その曲が
「遠くへ行きたい」
でした。

この曲は今でも自分の中でこの歌詞を越えることが無いというくらい、自分が言いたいこと言いたげなこと常に心の底の方であり続ける思いが全て言葉にされてしまっている唄です。

「上を向いて歩こう」など、六八九トリオの活躍は皆さんの知る所だと思いますし、
「見上げてごらん夜空の星を」なんてこんな素敵な詞があるのかというくらいですが、

この「遠くへ行きたい」だけは、僕の中で燦然と輝く心のNo.1リリックです。


「遠くへ行きたい」
作詞:永六輔 作曲:中村八大


知らない町を 歩いてみたい
どこか遠くへ 行きたい
知らない海を 眺めていたい
どこか遠くへ行きたい
遠い街 遠い海
夢はるか 一人旅
愛する人と めぐり逢いたい
どこか遠くへ 行きたい

愛し合い 信じ合い
いつの日か 幸せを
愛する人と めぐり逢いたい
どこか遠くへ 行きたい



そして、そんな永六輔との思い出を語る星と虹レコーディングスタジオのマスター・カフカ藤森先生のことをこの訃報を知ってまず頭の中に浮かびました。

藤森先生が夜にワイン片手にお話ししてくれた永六輔と先生とのストーリーが本当に素敵で胸を打つ話で、また今度先生にお会いするときもう一度この話を聞きたいな。

今度こそ本当に「夢で逢いましょう」
になるんですね。

どうか安らかに。合掌。


永六輔さん死去 放送界の草分け、マルチに活躍
朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/sp/articles/ASHDX5SXTHDXUCVL01W.html


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by sistelick | 2016-07-11 14:22 | ニュース