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あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。


最後にBlogを更新してからこれまた随分と時間がすぎてしまい、いよいよ年を跨ぎ新年の挨拶になってしまいました。

Twitterでばかり呟いてしまって、まとまった文書をあまり書く気になれなかったということと、それだけの時間をとれなかったことが主な原因です。

今年こそはマメに更新できるようにがんばりますので、皆様どうか暖かい目でご覧になってください。


去年僕は30歳になりました。

私的なことでも決して平穏とはいえないそれはそれはたくさんの出来事がありました。

しかし何より、3月11日から今日まで続く東日本大震災と原発事故のこと。
被災した方々にはまだまだ復興も再建もこれからだろうし、瓦礫もまだまだあるだろうし、果たしてどのくらいの時間と労力をかけたら以前の暮らしにまで戻れるのかどうかも計り知れない段階であり、希望を持ちながらもやはりまだ苦しい現実は続くのでありましょう。

ここでまた改めて、一刻も早い復興を祈念すると共に、亡くなられた方々への哀悼の意を表します。


いとうせいこう氏がTwitterで
「今年の目標は【個人的なことはより個人的に。社会的なことはより社会的に。】」
とおっしゃっていたのがとても印象に残りました。

311を受けて、この言葉の意とするところはとても重要だと思います。

僕もそれに習っていきたいと思います。


原発事故、もはや事故という言葉を使うことも虫酸が奔るこの一連の悲惨な事実の一つ一つが、去年の僕にとっては決して忘れることのできないものとなりました。

慎ましやかに暮らそうとする超私的なコアと、この社会・世界を構築するシステムのマスが、はっきりと無理できない形で一斉に交わり合い関わってしまう出来事、それが今回の原発事故関連の一連の出来事ではないでしょうか。

僕が個人的に思うに、それは第二次世界大戦下の日本のそれと同じような状況であると認識しています。

司法立法行政学術産業財界マスメディア、巧妙に密接に作られたこの国の統治システムの恐ろしさを目の当たりにしました。

何がどこまで真実であり嘘なのか、判別の難しい問題が山のように出ました。

はっきりしたことは、国は国民を管理・統治こそすれど、手に負えない規模になってしまえば救済などしないということです。

放射能は、福島を始めとしてもうかなりの広範囲に渡って拡散されてしまいました。

海は汚れ、土は毒され、人間を始めとする生命の根元である水から、そこに繋がる全てのものに放射線が付着してしまいました。

国は到底受け入れることのできない「痛み分け」を強要し、電力会社は「ご理解下さい」という脅迫を繰り返し、マスコミは大本営の勅令の通り「印象操作」を国民にばら撒き、検察は本来の悪を「不問」にしたままで、司法は裁かず、警察は東電の清水前社長の私邸警護に何十何百もの警察官を動員している傍で不穏で不当な検挙を繰り返しています。


憤りをもったとして、それをではどうすればいいんだろう。


例えば僕に子供が出来たとして、その子供にどのようにして正義というものを説いたらいいのだろう。


まず、どうしてもやらなければいけないことは、放射線による重大な健康被害が拡散しないようにすること。

子供や女性を守ること。


福島第一が冷温停止して収束宣言したらしいけども、メルトスルーもしくはメルトアウトを起こして溶け出した燃料棒が何処にいったかもわからない状態なのに釜の温度が安定したというだけでそれを収束だというイカサマを簡単に信じるようではいけない。


何にも終わってない。

始まったばかりだ。

放射能なんてあったら、未来に希望なんて持てるわけがない。

たとえ何百キロと離れていたとしても、もう関係ない、というよりも、関係あるように仕向けられてるし、みんながひとりひとり見えない敵と戦わなきゃいけなくなってしまった。


特に、これから子供をもうけようとする人や子供がいる人は。


みんなが本当に納得する情報が欲しい。

難しいことかもしれないけど、でもそのせいで、一番小さな共同体である「家族」までもが分裂してしまうかもしれないのだから。





急になんなんですが、僕は、今とても生活に窮している。

これはただ単純に僕自身の経済活動が御粗末なだけなんだけども、先に長々と書いたこととは関係ないことのようでなんだと思われそうだけれど今年の僕の目標は

「脱貧」

です。

これはなにも今極度に貧乏しているから金持ちになりたいということではなくて、所詮音楽しながらの生活で大財を成すことは考えにないので、相変わらず貧乏なんだろうとは思うけど、僕は僕なりに、貧しい心や貧しい考え、貧しい行動などを少しずつでも改めていき、この厳しい時代を生きていく上での「豊かさ」を追求していきたいという思いで「脱貧」としました。

音楽では除染もできないし、瓦礫を吹っ飛ばすことも官僚をひねり潰すことも残念だけどできない。

せめて、僕の音楽に触れた人がその時間を豊かだと思ってくれたら本望なのです。

色々とハードモードすぎるこの時代で、不安に打ち克って、小さな豊かさを持ち合いそれを積み上げ、それでもやってくる理不尽な事柄に向き合う力を蓄えあえたら。

冒頭のほうでいとうせいこう氏のTweetを取り上げましたが、まさにそれです。

個人と個人との関係のなかに何かを見つけ、耕し、それを社会に還元し向き合う力を持ちたい。



それが僕の希望です。




まとまりのない長い文書になってしまいましたが、どうぞ本年も宜しくお願いします。



シスターテイル
Maison de sistelia
LLama


妹尾 立樹

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by sistelick | 2012-01-03 01:41